
緊急事態宣言が明けたと思えば、コロナウィルスの変異種の感染が増えたことで、依然気の抜けない日々が続いています。
東京でも、まん延防止等重点措置によって、飲食店の営業時間がまた20:00までとなってしまいました。
一人暮らしにはつらいですが、落ち着くまでの我慢です。
前回のブログでも書きましたが、去年からのコロナウィルス蔓延によって、ファッション業界でも目まぐるしい変化が続いています。
それまでも、スマートフォンなどの普及で、ファッション業界でも、急速にデジタル化が進んでいきました。
ですが、根本的にはファッション業界はあまり変わっていないように感じます。
(ファッションと言っても幅広いのですが、モードの世界での話です)
ファッションウィークに、各国のバイヤーやジャーナリストが集まり、各ブランドが販売される半年前にファッションショーを行う。
ショーの後には、展示会が開催され、バイヤーが自店に仕入れる商品をオーダーする。
半年後に、商品がデリバリーされ、販売が開始される。
売れ残った商品は、3‐4カ月ほどで値引きされセールとして販売される。
これが半世紀以上も変わらずに続けられているファッションのサイクルです。
昨年のコロナウィルスによって渡航が禁止されたことで、各ブランドは動画での発表を余儀なくされました。
動画での発表は、表現に更に自由度を増すため、各ブランドの個性やヴィジョンが分かりやすく、新鮮で面白かったです。
一方で、情報の受け取り手に格差が無くなり、ファッションショーを生で見れる特別感も味わえない。
圧倒的な拡散力を持つセレブリティーやファッショニスタが集まれなかったファッションウィークは、SNS上でも比較的静かな印象でした。
やはり今までのファッションウィーク中のパリの雰囲気には特別なパワーがあったようです。
これから、ファッションはどうなっていくのか。
M.I.U.のラインナップにも、世界の第一線で活躍するブランド TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.があります。

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.の表現はランウェーだろうが、動画だろうが、とにかく凄まじい。
見るたびに圧倒されます。
今シーズン21SSは、動画で発表を行っていました。
まず動画を是非ご覧いただきたいです。
各ブランドからそれぞれのアイデンティティを凝縮した様々な動画を発表していましたが、TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.は、痛みを感じるほど自分の内面をさらけ出した表現で、他ブランドのコレクションムービーとはまったく別次元のモノに感じました。
色々なファッションが存在する中で、僕にとって夢中になって追いかけた「モード」というのは崇高であり、何かを伝えるときに気軽に口に出せない言葉です。
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.と触れるとき、これがモードであり、真のファッションブランドだと感じます。
同じようなブランドや洋服が多くなっているなと感じる機会も多いのですが、TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.は、ファッションというフィールドで触れ合うモノの本質に何かを訴えかける唯一無二の存在であり、世界規模での強烈なオリジナリティーに毎回感動します。
ファッションで、感動するって稀ですよね。
生地がよくて感動したとか、シルエットがきれいで感動したとかではなく、所謂「泣きそうになる」みたいな部類の感動です。
それは、とてつもない優しさを感じるからかもしれません。
この歪んでしまった現在に絶望しながらも、私たちに変わって、世の中と戦ってくれているような。
自身は傷だらけになりながらも、私たちに希望を与えてくれる、そんな存在に思えて仕方ないのです。
どういうこと?と、意味が分からないかもしれませんが、ファッションに憧れた人たちならば、この感覚を共有できる人は多いはずです。
その姿がある限り、ファッションの未来は明るくて夢を見れるものだと胸を張れるし、世界を変えてくれると本気で思っています。
「カッコいい」とか「お洒落」は間違いなくファッションの根本なのですが、その先がある。
実際に、見に来てください。
そのアティチュードを背負うという意味で、確実に着ることに意味があるブランドだと思います。
デザイナーである宮下さんとM.I.U.の伊藤はここ数年で知り合い、いつも気にかけて下さるようで、現在に至るまでとてもよくしてくれる先輩なのだと言っていました。
伊藤にとっても、やはり特別で大きな存在のようです。
今回も、散文的になってしまい、申し訳ございません。
また更新します。
それでは。
また。