今年は、梅雨入りが早く、東京でも連日雨が続いています。
じめじめとした梅雨が明け、夏が来るのが待ち遠しく思います。
M.I.U.でも、夏物の入荷が続いているのですが、今回は、MONTMARTRE NEW YORKのお話です。

BLOGをご覧いただいている方はご存じだと思いますが、M.I.U.には19FWより取り扱いをスタートしたブランドMONTMARTRE NEW YORKがございます。
このブランドは、二人のチームによって、ニューヨークを拠点に活動しています。
M.I.U.では、人と人の出会いからでしか新規ブランドを増やさないので、海外のブランドは必然的に少なくなっていきます。
なぜお取り扱いになったかというと、MONTMARTRE NEW YORKチーム2人の内の一人が、伊藤の友人の方たちと仲の良い、Yuki Yagiさんという日本人の方なのです。
(とはいっても、長く海外で活動されておりニューヨーク在住なのですが)
Yagiさんは、日本に帰ってくる時は中目黒で遊ぶことも多く、私たちとも所縁のあるブランドなのです。
(ちなみに、Yagiさんはニューヨークで超有名ストリートブランドのデザイナーとして活躍されています。)
そのブランドの成り立ちは、アメリカのインディペンデントレーベルそのもので、お取り扱いが決まった時は、とてもうれしかったのを覚えています。
元々は、20代半ばの友人同士の2人で製作していたマフラーを出自としたブランドです。
その後、展示会などを行っていないにも関わらず、インスタグラムを中心に噂は拡がっていき、世界の有数セレクトショップからのラブコールにこたえる形で、ブランドとしての活動が始まりました。

そのマフラーは、両面に強烈なアートワークが施されており、圧倒的な存在感です。
その後、日本で初めての展示会をするとのことで、お伺いさせていただきました。
Yagiさんも展示会のため来日されており、マフラーについてお話させていただいたのですが、それぞれのアートワークには貧困や自殺防止などへのメッセージが込められているとのことでした。
そして、これはあまり知られていないことなのですが、売り上げの一部をそれぞれの慈善団体に寄付されているそうです。
弱者と呼ばれる人々側に立ち、ファッションを通して声をあげる。
表層的ではなく、直接コミットし社会をいい方向へと導いていく。
そうそう出来ることではないと思います。
その想いも、やはりお取り扱いさせていただくきっかけとなりました。
当初マフラーのみの展開でしたが、少しずつそのほかのアイテムも登場していき、
21SSシーズンではパーカーとTシャツもお取り扱いをいたしました。
長くなりましたが、MONTMARTRE NEW YORKのTシャツを一部ご紹介します。

こちらは、NICK CAVEの若かりし頃のポートレートがプリントされたTシャツ。
とても良い、、、
NICK CAVEは、NICK CAVE & THE BAD SEEDSという名前でも活動していた、オーストラリアのロックミュージシャンです。
ややアンダーグランドな立ち位置で、1980代初頭から現在に至るまで長く活動しています。
僕自身、元々知っている程度でしたが、2019年に発売された「GHOSTEEN」というアルバムを、当時レッチリのフリーがベストアルバムとして紹介しており、そのアルバムをきっかけに改めて好きになったミュージシャンです。
(このGHOSTEEN、決してポップではないですが、興味があれば聞いてみてください)

そして。
こちらではAllen Ginsberg(アレン ギンズバーグ)のイラストがプリントされています。
ギンズバーグは、「吠える」(HOWL)を代表作としたアメリカの詩人、作家です。
1960年代のヒッピー文化と密接に関係し、ビートニク(ビート文学やビート世代)と呼ばれるアメリカ文学界の異端グループを代表した一人です。
ビートニクは、色々なファッションブランドやミュージシャンなどが敬愛して止まない文化なので、知らない方は少し調べてみると面白いと思います。
ビートニクには不良性や堕落的な思想も含まれるので、割とシリアスな表現が多いのですが、このTシャツのギンズバーグはとにかく可愛い、、、
ストリートに根差した、MONMARTRE NEW YORKならではのユーモアがとても良いです。
プリントのデザインもさることながら、マフラー・Tシャツ・パーカー、全てのアイテムにMONTMARTRE NEW YORK特有の雰囲気があります。
上品なのに、とにかくストリート感がある。
生地も目が詰まったタフな天竺、やや太めの首のバインダー、プリントの乗り方などなど、、、
もちろんクオリティーも申し分ないです。
その他にも、ロゴTシャツなども入荷しておりますので是非ご覧ください。
それでは。
また。