PRE_の夏物について

緊急事態宣言、再延長になりましたね。 6/20まで。

この一年間でコロナウィルスについてわかってきたことも多く、未知だった去年よりは日常が戻ってきているとは感じていますが、、、 流石に長いですね、、、

そんな中、日々お店に遊びに来ていただく皆様に、改めてお礼を申し上げます。

今回は、入荷して少し時間が経ってしまいましたが、PRE_の新作についてご紹介いたします。

M.I.U.では、今回が4度目のシーズンとなります。

とても独特な洋服作りをしているブランドなので、一度ブランドについてご説明を。

PRE_はロサンゼルスを拠点に活動しているブランドで、全ての商品はリメイクで製作されています。

何が独特なのかというと。

通常のリメイクでは、古着などを使用して行うことが多いのですが、このブランドでは、大量生産で製造されるTシャツやスウェットなどの通称「ボディ物」を使用してアイテムを製作します。

GILDANやHanesなどの名前を聞いたことは無いでしょうか?

ボディ物は、アメリカのWALMARTなどの量販スーパーで売られていたり、 バンドTや記念TといったプリントTシャツに使われていたりします。 (世界的に流通しているので、日本でもとても身近な存在です!)

そのボディ物のみを使用してリメイクするブランドは、世界でもPRE_だけだと思います。

初めて見たときは、驚きました。

リメイクと言っても、様々なアイテム同士を組み合わせて一着を作るのではなく、同じアイテムを複数枚使って一着にすることがほとんどです。

つまり、同じTシャツ2枚を使って一着を作るということ。

必然的にアイテムの大半は無地になり、生地感も統一されるため、リメイクブランド特有の粗さが無くなり、全体がモダンな印象を持っています。

パッと見では、シンプル。

近くで見ると「あれ、、、?」となるブランドです。

それでは、今回入荷のあった夏物をご覧ください。

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こちらは、FTB(FOOTBALL)と名付けられたTシャツです。

一見すると普通のTシャツに見えるのですが、胸から袖先まで一直線に切り替えが入っています。

名前の通りフットボールシャツの仕様に作り替えてあるのですが、継ぎ足された上の部分には肩線もなく、明らかに元々のTシャツの構造とは違っています。

恐らく上部分は、別のTシャツからパーツを切り抜いて、新しい首口を作り直しているのかなとおもうのですが(しかも元々と同じ縫製で)、想像しただけで途方もない手間が掛かっています。

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こちらは、袖口に近い胸の部分に、バインダーが付けられた開きが入っています。

レイヤードした際に、下の配色が見える仕様が特徴です。

こちらに関しては、どうやって作ったのかさえ分かりません。 でも間違いなくリメイクなのが、不思議です。

なぜボディー物にこだわり、ここまで手間暇をかけて製作していくのか。

もはや1から作ったほうが、楽なはずなのです。

それは、実際に商品を見てもらえれば答えが分かると思います。

ボディー物は、決して上質な素材を使っているわけではないのですが、ファッションとしてではなく、生活の延長で作られたプロダクト感があります。

何万枚と量産されることで生まれる粗さは、意図して生みだすことはできません。

「普通に見えて普通じゃない」 この雰囲気は、ボディ物を使うからこそだと思っています。

その雰囲気を存分に活かしながら、ファッションとして改めて提案することがPRE_の唯一無二な表情を持つ所以なのかなと感じました。

また、ここからは私の勝手な想像ですが、、、

ボディー物は、アメリカの文化と密接に関係しています。

例えば、古着市場で高値で取引されているバンドTや、その偽物として作られたブートT。

ヒップホップで言えば、彼らが着ていた真っ白で大きなTシャツなど。

アイコニックなスタイルには、多くの場合それらが関係しています。

PRE_は、オーセンティックなワークウェアメーカーやミリタリーメーカーも扱うので、カルチャーへの造氏の深さは計り知れないですが、そこにはアメリカ文化への敬意もあるのではないかと思います。

M.I.U.でも多くのファンを持つ素敵なブランドです。

是非、ご覧になってください。

それでは。 また。


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