soe 21SSよりKNOW ENOUGHについて

東京では、つい先日梅雨入りが発表されました。
先週は、天気も良く気持ちのいい日が続いていたのですが、
こちらを書いている本日も雨。

湿度が高く、なんだか体が重く感じます。
やはり、雨は苦手です。



今回は、初めてのブログを書いた際に触れていた、soe 21SS “UNDER YOUR ISOLATION”についてお話しできればと思っております。
Tシャツやショートパンツなどの夏物も店頭に並びましたので。

色々とsoeの今シーズンについては聞いていたのですが、21SSシーズン“UNDER YOUR ISOLATION”にはいくつかキーワードがあります。

その中の一つが、ブログのタイトルにも書いた「KNOW ENOUGH」です。



このシリーズは、主にプリントアイテムで構成されていて、
アートワーク自体にも「KNOW ENOUGH」と記されています。


これを直訳すると、「足るを知る」という言葉になります。
(本当はKNOWING CONTENTMENTが正しいのですが、
直接的に意味を感じられるようにKNOW ENOUGHにしているそうです)

「足るを知る」(知足)とは、中国の哲学者 老子の言葉です。
老子は、道教の始祖なのですが、日本の仏教にも同じ言葉があります。

ものすごく簡単に言えば、
今、自分にある環境に満足できることが、真の豊かさであり幸福である。
といったニュアンスです。

情報過多で、他人との境遇や違いもすぐに見えてしまう時代だからこそ
このテーマを据えたのではないかと思います。


「KNOW ENOUGH」には、植物をスケッチしたようなデザインと、様々な自然のモチーフがコラージュされているデザインの2つのアートワークがあります。



植物には、イネ、カエデ、マツ、3種類のスケッチがあるのですが、日本で暮らす私たちが日常的に目にするモチーフを使用することで、これまで当たり前にあった日常の美しさを意味しています。



そして、もう一方のコラージュデザインには、老子との言葉のほかにもう一つキーワードがあります。
アメリカのノンフィクションノベル「荒野へ」です。

「IN TO THE WILD」という映画をご存じないでしょうか?
(この映画、ほんと好きです。まだ見てない方は是非。)
その原作となった小説?なのですが、私も読みました。

作者は、ジョンクラカワーという登山家でもある作家です。
アメリカで実際にあった青年の失踪事件を題材として、様々な関係者の証言を元に、青年の足跡を辿っていくという内容。

簡単なあらすじです。
アメリカで裕福な家庭に育った青年が、大学卒業と同時に全ての所持金や車を捨て、失踪します。
そして失踪から2年後、アラスカの廃バスの中で遺体となって発見されます。

当時、親や友人たちは、なぜ失踪したのかが全く理解できなかったのですが、
話が進むにつれて、彼が幼少期の頃から社会のシステムに疑問を抱き、生きるとは?幸福とは?と葛藤を抱いていたことが分かってきます。

そして、何にも頼らず生活することで、生きることの実感や幸福の形を探そうとします。

放浪者となった彼は、ヒッピーや農家などの様々な人たちと交流しながらアメリカを転々とするのですが、彼の冒険には最終目的がありました。
厳しい自然環境を有するアラスカで、自給自足で生活をすること。

そして、目標をかなえるためにアラスカに向かい、見つけた廃バスの中で自給自足での生活を始めるのですが、当然知識も乏しく装備も持っていない青年が生活できるはずもなく、、、、
失踪から2年後、アラスカで遺体となって発見されます。

日記がバスの中から見つかっているのですが、彼が最後に残した言葉は、
「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。」
というもの。

深い、、、
映画も小説も、感動とかとは違うのですが、気持ち揺さぶられます。

かなり話が逸れましたが、そんな作品です。

アートワークの話に戻りますが、老子の言葉と共にプリントされている、コラージュのモチーフは全てアラスカが関係しているとのことです。

自分なりの幸せの形を求める、といったポイントが、この荒野へを選んだ理由なのかなと思っています。

話が長くなりましたが、soeの夏物、是非ご覧ください。

それでは。
また。


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